投稿

7月, 2015の投稿を表示しています

天気の良い日に旅に出るような。

イメージ
以前、twitterで知った絵描きさんで、20代で癌になって闘病されていた方が亡くなったのを知りました。その方のご冥福をお祈りします。自分なりの考えですけど、人生は長さじゃないと思います。人生にしめる幸せの量は、若くして亡くなられた方のほうが、むしろ多いんじゃないか、と思う時もあります。絵のコレクターさんにはお医者さんが多いですが、きっと病気の人を見るたびに、豊かな人生とは?良い死に方とは?人間の幸せとは?、そういう事がいつも、頭をよぎるんじゃないかな、と思います。絵画は精神的な薬のようなものだと思います。普段は、思い出せないほど遠い記憶、幼い頃に、まだ若い母親と手を繋いだ記憶、その時に嗅いだ草の臭い、そういう記憶が、心の薬になる時があると思います。そういう記憶を、掘り起こせる絵画でありたいと思います。

人生

イメージ
具合が悪いので、特に思うけど、 人が救われるような絵があったほうが良い。 この世には、人の救いになるものが、あまりにも少ない気がする。

徒花

イメージ
美というものが、ある人にとっては、取るに足らないものだったりする。 「あぁ、あなたも、美を必要としないわけか。」と思うたびに、 一生を貫くような信念や、そこまでいかなくとも、そもそも一貫した自我さえも、 誰も持ちあわせていないように思える。 特徴という特徴を、すべて削ぎ落とされた人間達が、 瞬間の快楽を満たすために、右に左に奔走して、騒ぎ散らし、 そういう浮き世のあれこれが、むなしく思え、 そういったマガイモノ、徒花から逃げるために絵に向かう。