徒花
美というものが、ある人にとっては、取るに足らないものだったりする。
「あぁ、あなたも、美を必要としないわけか。」と思うたびに、
一生を貫くような信念や、そこまでいかなくとも、そもそも一貫した自我さえも、
誰も持ちあわせていないように思える。
特徴という特徴を、すべて削ぎ落とされた人間達が、
瞬間の快楽を満たすために、右に左に奔走して、騒ぎ散らし、
そういう浮き世のあれこれが、むなしく思え、
そういったマガイモノ、徒花から逃げるために絵に向かう。
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